声明・談話・要望書等

3月29日生活保護基準引下げ違憲訴訟・札幌地裁判決について/原告団など各団体の声明(4月1日更新)

(発表され、情報が寄せられ次第、順次追加していきます)
◆新・人間裁判原告団などの声明⇒こちらをクリック
◆北海道民医連の声明⇒こちらをクリック
◆全生連・北海道生健会の声明⇒こちらをクリック

4団体緊急アピール/わたしたちは75歳以上医療費窓口負担2割化法案の廃案を求めます!コロナ禍の中 、 受診控えに拍車をかける窓口負担増で高齢者の命が危機に

4団体緊急アピール⇒PDF版はこちらWord版はこちら
【資料集】ストップ 75歳以上医療費窓口2割負担⇒こちらをクリック

2021年3月10日
医療団体連絡会議
中央社会保障推進協議会
全日本年金者組合
日本高齢期運動連絡会

菅内閣は、75歳以上の後期高齢者で一定以上の所得がある人(単身世帯で年収200万円以上、夫婦世帯で同320万円以上、約370万人)を対象に、医療機関の窓口で支払う自己負担割合を1割から2割に引き上げる医療制度改革関連法案を国会に提出。現在開会中の通常国会での成立を目指しており、2022年度の後半に実施するとしています。2008年度に後期高齢者医療制度がスタートして以来の大幅な改革となります。

高齢者は1割負担の現在でも医療費の窓口負担が重いことを理由に、受診を控える人は後を絶ちません。このまま2割負担に引き上げれば、高齢者の受診控えはさらに広がり、重篤化による医療費の増大を招くことは明らかであり、さらには手遅れによる死亡者を増大させかねません。わたしたちが実施した後期高齢者緊急アンケートでは3割の方が受診を控える等と回答しています。現在、新型コロナウイルス感染症の影響で医療機関の受診を控える傾向も続いています。おまけに、75歳以上高齢者が生活の糧としている公的年金は、安倍前政権の8年間で実質6.4%減額され、後継の菅内閣によってさらに減らされようとする中での医療費負担2倍化です。

医療関係者からも懸念の声が出ています。日本医師会の中川俊男会長は、「新型コロナで特に高齢者は受診を控えている。今でも受診を控えているのに、自己負担を倍にするという感覚は到底理解し得ない」と批判、その他の多くの医療関係団体から「高齢者の受診控えが深刻化する」と反対の声が上がっています。

菅内閣は2割負担導入のねらいを、現役世代の負担を和らげることとしています。ところが1人当たりでみればわずか800円の負担軽減にすぎず。半分は事業主負担のため、本人の軽減効果は月に30円程度にしかならないとされています。これでは、若い世代の負担を和らげたとはとても言えないものです。

「負担能力に応じたものへと改革していく」というのなら、高額所得者からの保険料を能力に応じた負担とすべきです。また、国の社会保障財源は消費税ではなく、「兵器爆買い」など軍事費等の無駄を省くこと、早期発見、早期治療の実現や薬価の見直し、大企業や富裕層への課税強化によって確保すべきです。

後期高齢者の医療費窓口負担2割化は、高齢者の暮らしといのち、健康に大きな影響を及ぼします。わたしたち医療提供側の医療従事者と医療受ける側の高齢者がともに協力し、75歳以上の医療費窓口負担2割化法案の廃案を求めます。

人権としての医療・介護東京実行委員会/引き続き、都立・公社病院の地方独立行政法人化中止と新型コロナ対策の強化を求めていきます

私たちが3万5千余筆の署名を添えて提出した「都立・公社病院の地方独立行政法人化を中止し、医療サービスの充実を求める」請願の審査が2月16日、東京都議会厚生委員会において行われ、日本共産党委員のみの賛成少数で不採択となりました。
この1年間、新型コロナウイルス感染症に都民が極めて厳しい対応を迫られ、さらにその強化・継続が求められる中で、新型コロナ専門対応で重要な役割を果たしている都立・公社病院の独立行政法人化の中止、PCR等の検査体制の強化、保健所増設や保健師増員、経営難にあえぐ医療機関への抜本的財政支援などの各請願項目は、短期間に多くの署名が寄せられ、引き続き寄せられていることからも都民の切実な願いであったことは明らかです。
しかしこの委員会で請願を採択すべきと主張したのは、日本共産党委員のみでした。他の会派委員が、採択できない理由を表明もしなかったことは、コロナ禍にあえぐ多くの都民の願いに向き合わない態度と受け止めざるを得ません。

請願結果声明_確定版のサムネイル

全日本民医連/75 歳以上医療費窓口負担2 割化の中止撤回を求める記者会見(2021年2月22日)資料

と き 2021 年2 月22 日(月)14:00~15:00
・75歳以上医療費窓口負担2割化に反対する要請項目と団体署名・個人署名に寄せられた声のご紹介⇒詳しくはこちらをクリック
・ 各団体、当事者からの訴え
① 埼玉(アンケート結果報告)
② 福岡(アンケート結果報告)
③ 東京(当事者からの訴え)
④ 広島(寄せられた声の紹介)
・会見内容問い合わせ先
全日本民主医療機関連合会 社保運動・政策部
℡ 03-5842-6451 Fax 03-5842-6460
Email min-syaho@min-iren.gr.jp

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20210222 記者会見資料のサムネイル

全生連/【声明】 国に、生活保護減額を違法とした大阪地裁判決に従い控訴を断念し、制度を改善することを求める

全生連声明⇒こちらをクリック
大生連声明⇒こちらをクリック
生活保護基準引き下げ違憲訴訟を支える大阪の会ニュースNo49⇒こちらをクリック
大阪地裁判決に学び決起する集会(2月27日開催)⇒詳しくはこちらをクリック
厚労省へのFAX要請⇒「控訴するな」FAX要請(生活保護基準引き下げ違憲処分取り消し訴訟)

【全生連声明】
大阪地方裁判所は2月22日、大阪府内の生活保護利用者42人が、国が2013年10月から3年間おこなった生活保護減額は、生存権を保障した憲法25条に反するとしてたたかった「生活保護基準引き下げ違憲訴訟」で、減額は生活保護法に反するとして、処分を取り消す原告勝訴の判決を言い渡しました。「朝日訴訟」に次ぐ地裁段階での歴史的な勝訴判決であり、名古屋地裁不当判決を乗り越えた画期的な判決です。全国29都道府県の1000人近い原告がたたかっている「生存権裁判」に、大きな影響を与えるものです。
全生連は、04年の老齢加算減額、13年から連続して強行された保護減額処分の取り消しを求め、全国1万人審査請求運動などに取り組み、裁判を共にたたかってきました。引き続き裁判勝利のために奮闘する決意を表明します。
判決は、保護基準引き下げが「統計等の客観的な数値等との合理的関係性や専門的知見との整合性を欠く」としました。全生連は、生活保護基準引き下げは安倍政権が社会保障費削減を目的に不当に生活保護利用者の実態と声を無視し、強行したものであり、直ちに中止することを要求してきました。判決は全生連の主張と要求の正当性を証明するものです。また、連続して保護基準を引き下げてきた安倍政権の社会保障削減政策を正面から問うものです。
私たちは、国、被告処分庁(福祉事務所)に控訴を断念し、速やかに判決を確定することを強く要求します。
コロナ感染症の収束が見えない中で、貧困と経済格差が広がり、国民の生存権を保障する生活保護制度の役割は極めて重要になっています。しかし、生活保護を必要とする人のうち、20%程度の人しか利用できていません。
その大きな要因に「扶養照会」があります。申請すると支援の確認をする「扶養照会」が家族や親族にいくことから、申請をためらい諦める人が少なくないからです。家族関係が壊れた人もいます。「扶養照会」の廃止を含た抜本的な制度改善をおこない、コロナ禍の下で生活保護制度が機能を発揮できるようにすることが必要です。
全生連は、社会保障の改悪中止、引き下げた生活保護基準を元に戻し、国民の生存権保障確立を求めるすべての人々、団体、政党と共同し、引き続き要求を実現するために奮闘するものです。                        以 上

中央社保協など/すべての介護・福祉従事者にワクチンの優先接種と頻回のPCR検査を実施してください!(賛同の呼びかけ)

中央社保協も呼びかけの一員となり「すべての介護・福祉従事者にワクチンの優先接種と頻回のPCR検査を実施してください!」の賛同を呼びかけています。

呼びかけ文書⇒ワクチン優先要望書

キャンペーン · 全ての介護・福祉従事者に頻回のPCR検査とワクチンの優先接種をしてください! · Change.org

内閣総理大臣 菅義偉様
厚生労働大臣 田村憲久様
規制改革担当大臣 河野太郎様

新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、すべての介護・福祉従事者は緊張の中で支援を続けてきました。医療機関や介護施設の困難な状況はよく知られていますが、介護保険や障害福祉の在宅サービスでは、施設介護のような管理が一元的にできず、異なる困難を抱えてきました。認知症や精神・知的障がいからマスクなどの感染対策ができない在宅サービス利用者は少なくありません。
在宅サービスの利用者には有病者や医療的ケア児・者なども含まれ、サービス従事者が「感染させない」よう努めても、無症状感染や感染力の強い変異ウイルスが増えている今、限界があります。一方「母が訪問ヘルパーから新型コロナウイルスを感染させられて亡くなった」と訪問介護事業所が訴えられることが起きました。この件は和解となりましたが、介護現場に衝撃が走りました。
直近では病床がひっ迫する中、新型コロナウイルスに感染し在宅で療養を続ける要介護高齢者への訪問介護サービス継続を求める通知「病床ひっ迫時における在宅要介護高齢者が感染した場合の留意点等について」(Vol.919令和3年2月5日厚生労働省老健局)が出されました。感染者用病床のひっ迫から要介護高齢者の在宅療養を訪問介護にゆだねたものですが、医療のバックアップは明示されておらず、現場は困惑しています。このような対応を求めながら、施設職員に適用されているワクチンの優先接種から在宅介護が除外されました。特に訪問介護は有効求人倍率が15倍、ヘルパーは感染リスクの高い60代以上が中心で、これを機会に辞めていきます。在宅介護のひっ迫はコロナ禍によって加速しています。
介護・福祉従事者に対しては、施設、在宅と分けることなく、ワクチンの優先接種を行うことを強く要望します。
また、ワクチン接種がいきわたるまでの間は、陽性者を早期に発見して感染を拡大させないためにすべての介護・福祉従事者に対して頻回なPCR検査を公費で行うことを重ねて要望します。
要介護高齢者のおよそ7割は在宅介護です。この人々と介護家族が安心してコロナ禍を乗り切るためにも必須であることを申し添えます。

1. すべての介護・福祉従事者を新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象にしてください。2.すべての介護・福祉従事者に、頻回なPCR検査を公費で実施してください。

 

コロナ禍での緊急の対策を強化し、「全世代型社会保障改革」の名の下での社会保障切り捨てを撤回し安心できる介護保険、介護報酬改定を求める共同アピール

2021年2月17日
コロナ禍での緊急の対策を強化し、「全世代型社会保障改革」の名の下での社会保障切り捨てを撤回し安心できる介護保険、介護報酬改定を求める共同アピール

公益社団法人 認知症の人と家族の会
21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会
いのちと暮らしを脅かす安全保障関連法に反対する医療・介護・福祉の会
守ろう!介護保険制度・市民の会
全国労働組合総連合
全日本民主医療機関連合会
中央社会保障推進協議会

コロナ禍の真っただ中に就任した菅首相は「まずは自助」と述べて、国民の疲弊に目が向いていないことを明らかにしました。何より日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」に反する発言です。一方、各国に比較して圧倒的に少ないPCR検査、著しいワクチン接種の遅れと基本的な対応を怠るばかりか、コロナ禍前から進めていた病床削減を止めることなく公立・公的病院統廃合を進めています。私たちが直接かかわる医療・介護の現場では、感染者増による病床の不足と医療者の疲弊が起き、介護施設ではクラスターが起きても入院できない状況です。そして、この1年間に職を失い、住まいを失った人々が多数存在することには目もくれず「最後には生活保護がある」と言い放ち、「経済が大切」と感染者を増加させた「GO TOキャンペーン」だけは前のめりに進めてきました。

共同アピール本文⇒2.17共同アピール(Word版)

2.17共同アピール(確定)のサムネイル

中央社保協/2021年度介護報酬改定に関する厚労省レクチャー

2021年2月12日に実施した「021年度介護報酬改定に関する厚労省レクチャー」について、中央社保協より提出した質問書、並びに当日配布された「厚労省からの回答書」を掲載します。
尚、当日は、4中央団体並びに6道府県社保協から計20名が参加(Web参加含)しました。

★2021年度介護報酬等改定に関する厚生労働省への質問21.2.12
2021年度介護報酬厚労省レクチャー【厚労省回答】(2021年2月12日)