〔全日本年金者組合から、情報提供をいただきましたので掲載します〕
①北海道本部が4.26判決に関する討議資料を作成しました。②沖縄タイムスが、沖縄の厳しい年金問題の現状について報道しました。③愛媛新聞、朝日新聞和歌山版、中日新聞がそれぞれ参議院選挙との絡みで、年金者組合の方を紹介しています。それぞれ参考にしていただければ幸いです。全日本年金者組合・担当・増子啓三
資料
①討議資料⇒こちら
②沖縄タイムス⇒こちら
③愛媛・和歌山・中日の各新聞⇒こちら
2019年7月1日 緊急アピール
公益社団法人 認知症の人と家族の会
中央社会保障推進協議会
財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、6月19日に発表した「令和時代の財政の在り方に関する建議」の中で、社会保障制度の改革の方向性を示し、2021年の介護保険制度改定においては、さらなる利用者負担の引き上げと給付範囲の見直しが必要不可欠であるとし、財政健全化に向けて徹底した歳出削減を行うよう求めています。
その中でも、私たちがどうしても認めることができないのは「利用者負担を原則1割から2割に引き上げる」という方針です。利用者負担が2割になるということは、これまでの負担が1万円だった人は2万円に、1万5千円だった人は3万円に倍増することを意味します。どんなに所得が少ない人であっても全ての利用者が対象になります。
この2割負担の導入が、たとえ「制度の持続可能性」や「給付と負担のバランスの確保」のためであろうと、どのような理由であっても、これでは私たちの生活と介護は立ち行かなくなることは明らかです。介護保険利用者の原則2割負担の導入は絶対に認めることはできません。
また、この秋に実施が予定されている消費税の8%から10%への増税分は、すべて社会保障に充てるとしながら、利用者の負担を倍にするというのは、全く道理にも合わないやり方です。
6月18日、認知症施策推進大綱の閣議決定にあたって安倍晋三首相は、「認知症の人や家族の視点を重視しながら、共生と予防を車の両輪として取り組みを強力に推進する」と述べました。しかし、この「大綱」の中で、介護保険制度については一言も触れられていません。掲げられている「共生」の理念と、利用者の負担を増やし、支援のサービスを削減するという方針はどう見ても矛盾しており、介護の不安は益々大きくなっています。
数日後には参議院選挙が告示されますが、各政党および立候補者は、この問題に対する態度を明確にしていただきたいと思います。
私たちは、消費税を増税した上に、利用者負担が倍になれば、今でも厳しい状況にある生活と介護は守れないことを強く訴え、介護保険の利用料原則2割負担化には絶対反対であることをここに表明するものです。
以上
原文はコチラ⇒緊急アピール
※全日本年金者組合より、以下のような「抗議文」が発表されました。
金融庁は6月3日、「高齢社会における資産形成・管理」報告書を公表した。その内容は、「年金だけでは老後の資金が賄えず、月5万5千円の赤字になり、95歳まで生きるには夫婦で約2000万円の“資産寿命”が必要となる。そのためには、運用方法としては“つみたてNISAやiDECO(イデコ)”を利用するとよい」というものである。
金融庁試算の年金月額21万円(夫婦のみの無職世帯)は、厚生年金でも平均を上回る額であり、基礎年金だけの人(平均月額5万1500円、約720万人)はまったく無視されている。国会論戦で明らかになったことは、2000万円の“資産寿命”は、現在65歳の人であり、現在41歳の人はマクロ経済スライドなどで削減が続くことから、65歳となる2043年時点で約3600万円が必要だという試算も出ている。
30代半ばから40代半ばの“就職氷河期世代”は、フリーターが52万人、非正規労働者317万と推定されているが、65歳となった時点で月20万円の年金を受け取れるはずもなく、ましてや2000万円の“資産寿命”は絵空事でしかない。かれらを含む2000万人の非正規労働者全体の老後問題が深刻なことは言うまでもない。
6月10日の参議院決算委員会では、この金融庁「報告」 が重大な論争点となった。安倍首相は、「国民に誤解や不安を広げる不適切な表現だった」 と弁明したが、不適切なのは表現ではなく、老後のくらしを支えることができない公的年金制度そのものであることを全閣僚は知るべきである。しかるに、麻生金融大臣は昨日11日、「報告書」の受け取り拒否を表明した。金融大臣自らが諮問した金融審議会「報告」の答申を拒否するなど、前代未聞の暴挙である。
政府がこれまで「厚生年金で必要な生活費はまかなえる」「100年安心の年金」 と繰り返し国会で答弁し、国民に喧伝してきたが、 金融庁報告書はそれが偽りであり、老後の暮らしを支える年金制度になっていないことを認めたことにほかならない。 「100年安心」どころか、「自己責任で2000万円も貯金せよ、投資せよ」では、まさに国家的詐欺と言わざるを得ない。そのことをごまかし、隠蔽するために、今回の報告書の受け取りを拒否したことは参議院選挙を意識したものと思わざるをえない。
2007年、年金記録のずさんな管理(消えた年金問題)が発覚し、第一次安倍内閣が退陣に追い込まれ、安倍首相は「最後の一人まで解決する」と豪語していたが、いまだに2千万件弱の持ち主不明記録が残されたままである。重ね重ね、安倍内閣の責任は重大である。
年金制度問題の抜本的解決のためには、「マクロ経済スライド」の廃止、「最低保障年金制度」の確立こそが必要である。大企業や富裕層へのゆきすぎた減税をやめれば、消費税増税に頼らなくても実現可能である。年金者組合は、「若い人も高齢者も安心できる年金制度」 の確立のために引き続き奮闘するものである。
2019年6月12日 全日本年金者組合 中央執行委員長 金子民夫
詳しくはコチラ⇒全日本年金者組合抗議文
2019年5月15日に「未来投資会議」が開催され、「人生100年次代を見据えた多様な就労・社会参加の実現に向けて」(厚労大臣提出資料)などが報告され、「従来の65歳までの雇用確保措置に加え、様々な就業や社会参加の形態も含めて、70歳までの就業機会の確保」を図るとしています。そして「人生100年次代に向けた年金制度改革」では、「就労期の長期化による年金水準の充実」としていますが、年金の受け取り年齢が先延ばしされ、受給額も減らされてしまうことが懸念されます。各紙でも「社会保障費の伸びを抑えることが狙い」と報道しています。
未来投資会議の資料はこちらから⇒未来投資会議5月15日資料
新聞報道資料はこちらから⇒未来投資会議20190516報道h
■2018年手遅れ死亡事例調査(パワーポイント資料)(2019/03/06)
■2018年経済的事由による手遅れ死亡事例調査概要報告(2019/03/06)
■2018年経済的事由による手遅れ死亡事例調査集約表(無保険・資格書・短期証)(2019/03/06)
■2018年経済的事由による手遅れ死亡事例調査集約表(正規保険・生活保護)(2019/03/06)
詳しくは⇒全日本民医連ホームページ
※資料提供をいただきましたので参考にしてください。
毎月勤労統計問題に端を発し、厚生労働省の杜撰な作業が次々と明るみに出ていますが、同省は、生活保護の給付水準の決定に際して一段と悪質な意図的操作を行っています。私たちは、放置されてきたこの問題を今改めて社会に問うべく、研究者共同声明を作成し、現在賛同者を募っております。
今回の統計不正問題と2013年からの生活扶助費の日下げにおいて、共通して、厚労省が、公的統計は科学的に確立された「適切かつ合理的な方法により、かつ、中立性及び信頼性が確保されるように作成されなければい」(統計法3条2項)という大原則をないがしろにしてきたことが明らかになっています。
(マスコミにむけての文書より抜粋)
2019年2月27日に記者会見で発表された「声明」「資料」
詳しくは⇒厚生労働省の「物価偽装」による生活保護基準引下げの撤回を求める研究者共同声明
2018年11月23日に開催された「第9回地域医療を守る運動全国交流集会」~住民の願いにもとづく地域医療の充実を~で報告された「基調報告」を掲載します。本交流集会は、「日本医労連、日本自治労連、中央社保協、地域医療機能推進機構病院等を拡充する会」が実行委員会を結成して開催しました。
基調報告の中では、「地域医療構想と調整会議」の進捗状況の分析、地域医療構想の地域経済に与える影響、地域医療構想と整合的に策定される医療費適正化計画についての現状分析、国立・公立・公的病院の再編・統廃合の実情分析、介護医療院や地域共生社会、国健康保険の都道府県移行をめぐる状況分析などが多角的に報告されています。
各地域社保協においても大いに参考になるもと思います。是非、ご一読を。
第9回地域医療を守る運動全国学習交流集会~基調報告⇒こちらをクリック
